老年期のお悩み|佳ウィメンズクリニック|一宮市の婦人科・産科・漢方内科・美容皮膚科

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老年期のお悩み

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老年期のお悩み

老年期のお悩み

更年期を経て、女性ホルモンであるエストロゲンが、安定して少なくなる時期です。平均寿命が延びたことで、女性の老年期以降の期間は大幅に長くなりました。これまでエストロゲンによって維持されていた血管や骨、お肌のトラブルに注意が必要です。また、いかにして健康寿命を延ばすのかがQOLに大きく関係しますので、気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。

老年期のよくある症状

  • 不正出血
  • 子宮が下がる
  • 陰部のかゆみ・痛み
  • 尿もれ・頻尿

不正出血

不正出血とは、通常の月経以外の異常な性器出血のことをいいます。まず、女性の不正出血で、一番初めに疑わなければならないものが、妊娠です。「出血があるから、私は妊娠していない」と思い込んでいる方も多く見られます。まずは、妊娠を疑いましょう。妊娠が否定された場合に、次に重要になってくるのが、悪性腫瘍による不正出血です。不正出血を認めた場合には、子宮頸がん検診や、超音波検査を行います。必要に応じて子宮体がん検診も行います。不正出血の頻度としては、ホルモン異常による機能性子宮出血が30%を占めており、命に関わるような出血でないことが多いのですが、やはり、悪性腫瘍の可能性を確実に除外する必要があるため、必ず婦人科検診を受けましょう。

骨盤臓器脱・性器脱

ふと、しゃがんだ時、力んだ時に、腟のあたりから何かが出てくる感じはありませんか?それは性器脱かもしれません。骨盤の内側には、子宮・直腸・膀胱がおさめられており、これらの臓器は骨盤底筋群や靭帯に支えられています。しかし、分娩でダメージを負ったり、加齢の変化で骨盤底の筋肉が弱くなることが原因で、筋肉や靭帯がゆるみ、徐々に骨盤内の臓器がうまく支えられなくなっていきます。進行すると腟外に子宮、腟、膀胱、腸管などの臓器が排出される状態になります。更年期以降の女性に認められ、お産経験がある女性の約半数に生じるともいわれています。軽度では自覚症状がなく、進行すると尿失禁や頻尿、異物感などが生じてきますが、脱出部位により、症状は様々です。治療としては、軽度であれば体操(骨盤底筋訓練)、ペッサリー(リング状のシリコン素材の器具を腟内に入れて下垂を抑える)療法、手術療法があります。症状や年齢によって一人ひとりに合った治療法をご提案させていただきます。手術が必要な場合には、適切な病院をご紹介させていただきます。

老人性腟炎

女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量が加齢により低下すると、腟の中が乾燥しやすくなり、おりものが減少し、腟の中を保護するものがなくなります。すると、少しの刺激で傷ができてしまい、陰部のかゆみや痛み、出血が生じることがあり、そういった状態を老人性腟炎といいます。また、骨盤底筋群の低下により、尿もれをきたし、尿による外陰部のかぶれ等も起こります。 治療としては、ホルモン補充療法や保湿ケアなど、症状に応じた治療をご提案させていただきます。デリケートなお悩みですが、我慢せずにお気軽にご相談ください。

尿のトラブル

過活動膀胱

膀胱の収縮活動がコントロールを失い、膀胱に尿が十分にたまっていない少ない段階から、膀胱が勝手に収縮してしまう病気です。頻尿はもちろんですが、尿意が頻発し(尿意切迫感)、我慢することができず、漏らしてしまう切迫性尿失禁などが発生します。日本では1000万人以上の男女が罹患するといわれている頻度の高い病気です。原因は脳や脊髄の病気、前立腺肥大症、膀胱炎、加齢、精神的なストレスなど様々ですが、はっきりしないケースも少なくありません。検査としては、診察(内診)、超音波検査、血液検査、尿検査などを行います。治療としては、行動療法や薬物治療があります。生活習慣の見直しで頻尿が改善することもありますので、生活指導も積極的に行っていきます。

尿失禁

尿失禁は、40歳以上で4割の方が経験しているといわれており、トラブルを抱えて悩んでいる女性も少なくありません。尿失禁は自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまう症状で、「切迫性尿失禁」「腹圧性尿失禁」「溢流性尿失禁」「機能性尿失禁」に分類されています。

切迫性尿失禁

切迫性尿失禁は急に襲われる切迫感のある尿意があり、我慢できずに漏れてしまうという症状です。排尿コントロールがうまくいかず、トイレに駆け込む事態が生じ、外出や乗り物の移動中に困ることがあります。

腹圧性尿失禁

腹圧性尿失禁は女性の尿失禁の中で最も多く、咳やくしゃみ、笑ったときや重い荷物を持ったときなど、お腹に圧がかかったときに尿が漏れてしまう症状です。骨盤底の筋肉の緩みが原因で、妊娠や出産、加齢などを契機に発症します。腹圧性尿失禁の8割以上は女性で加齢とともに増加します。 このほか、尿を排出したいのに出せず、少しずつ漏れてしまう溢流性尿失禁や、認知症や運動機能の低下が原因で起こる機能性尿失禁があります。 尿失禁(尿漏れ)・頻尿・残尿感の治療としては、運動療法(骨盤底筋体操)、薬物療法、漢方治療など、症状や状態に応じた治療と対策方法があります。難治例や手術が必要な場合には適切な病院へご紹介させていただきます。我慢したり諦めたりせずお早めにご相談ください。