
妊婦健診
妊婦健診
妊婦健診は、妊娠中のお母さんと赤ちゃんの健康状態を定期的に確認する、大切な診療のひとつです。母体の変化や赤ちゃんの成長を丁寧に見守りながら、安心して出産を迎えられるようサポートいたします。妊娠中は、ホルモンバランスの変化により、体調が日々変化しやすい時期です。つわりや貧血、むくみ、血圧の上昇、子宮収縮の兆候など、トラブルを未然に防ぐためにも、定期的な健診が重要です。また胎児の発育状況や心拍、羊水量などを確認することで、妊娠経過が順調かどうかを客観的に判断します。
妊娠検査薬を使って陽性反応が出た場合や、生理が通常よりも1週間以上遅れている場合、つわり等の妊娠の予兆を感じられた場合には、病院を受診するようにしましょう。
当院は分娩施設ではありませんが、里帰り先の病院や分娩予約をした病院の許可があれば、当院で妊婦健診を受けることができます。当院で受けることができる妊婦健診は経過にもよりますが妊娠30週~32週頃までです。それ以降は分娩予約をした施設での健診となります。また、ご希望や症状に応じて適切な医療機関をご紹介させていただきますのでご安心ください。
当院では、妊婦さん一人ひとりの体調や妊娠週数に応じて、以下のような項目を中心に健診を行っています。
超音波検査では、お腹の赤ちゃんの成長の様子を見ることができるため、妊婦さんやご家族にとっても安心材料になります。当院ではお腹の赤ちゃんの様子を大型モニターで見ながら健診を受けることができます。また、当院で妊婦健診を受けられていない方でも、胎児エコー(2D and/or 4D)、出生前検査、その他ご相談も承っております。お気軽にご相談ください。
健診は、妊娠週数に応じて通院頻度が変わります。下記は一般的なスケジュールの目安です。
※上記健診スケジュールは目安となります。詳しくはスタッフよりご案内をさせていただきます。 ※胎児心拍が確認できましたら、「妊娠届出書」をお渡しいたします。後日、お住まいの自治体(市・区)で母子手帳の交付を受けてください。ご来院の際は、母子手帳と妊婦健康診査受診票(補助券)を必ずご持参ください。
妊娠週数 | 妊婦健診の間隔 | 診療内容 |
---|---|---|
5〜6週 | 1〜2週間 | 超音波検査。子宮内妊娠の確認を行います。 |
6〜8週 | 5回程度 | 超音波検査、妊娠届。胎児心拍を確認後、母子手帳発行のご案内をいたします。 |
9〜11週 | 2週間 | 基本妊婦健診(体重・血圧測定・尿検査)、超音波検査、妊娠初期検査(血液検査、感染症検査、子宮がん検診)。 妊娠初期検査を行います。 |
16週〜 | 4週間 | 基本妊婦健診、超音波検査。健診の間隔が4週間となります。 |
20週〜 | 4週間 | 基本妊婦健診、超音波検査。クラミジア検査。 |
24週〜 | 2週間 | 基本妊婦健診、超音波検査。健診の間隔が2週間となります。 |
26週〜 | 2週間 | 基本妊婦健診、超音波検査。妊娠中期検査(血液検査)。 |
28週〜 | 2週間 | 基本妊婦健診、超音波検査。 |
30週 | 2週間 | 基本妊婦健診、超音波検査。 |
32週 | 2週間 | 基本妊婦健診、超音波検査。当院での妊婦健診は最後となり、分娩施設宛の紹介状をお渡しします。 |
当院では妊娠32週までの健診を行っております。その後の妊娠管理や出産については、ご希望の分娩医療機関へ円滑に引き継げるよう、紹介状の発行や情報提供も行っております。すでに分娩予定の病院が決まっている方は、お早めにお知らせください。里帰り出産予定の方のスケジュール相談にも対応しております。
当院では、妊婦健診において、より精密で安心な診療を行うために、高性能な超音波診断装置「Voluson Signature I8」を導入しています。この機器は、従来よりも高精細な画像をリアルタイムで描出することが可能で、胎児の発育状況や子宮・卵巣の状態などをより詳しく確認できます。また、微細な構造の描写にも優れており、妊娠初期から後期に至るまで、的確な評価を行うことができます。
さらに、当院の超音波機器は「Voluson Image Portal」に対応しており、診察後に撮影したエコー画像を患者様ご自身のスマートフォンで簡単に閲覧・保存することができます。診察後にお渡しする専用のQRコードをスマートフォンで読み取るだけで、安全かつスムーズに画像へアクセス可能です。ご家族と画像を共有したい場合や、大切な記録として保存したい方にもご好評いただいています。当院で妊婦健診を受けられている方には、2Dおよび3D画像のご提供を無料で行っております。
今後も患者様に安心して受診いただけるよう、先進的な設備と丁寧な診療の両立を目指してまいります。
妊婦健診には、自治体から交付される「妊婦健康診査受診票(補助券)」が使用できます。これにより、健診費用の大部分が公費でまかなわれるため、自己負担は少なく済みます。
※受診票の有効範囲や助成内容は自治体によって異なりますので、お住まいの市町村の制度をご確認ください。
妊娠中は体だけでなく心にもさまざまな変化が起こります。不安や心配が重なりやすい時期でもあります。当院では、医師・看護師はじめ医療スタッフが連携し、医学的な診療だけでなく、気持ちの面でも寄り添ったサポートを心がけております。
など、できる限り個別のニーズに応じた対応をいたします。初めての妊娠で不安の多い方も、どうぞ安心してご来院ください。