
日帰り手術
日帰り手術
当院では、病気やリスクを慎重に見極めたうえで、一人ひとりの状態やご希望に合わせて安全な日帰り手術を行っております。状況によっては、適切な病院をご紹介させていただく場合があります。
子宮の入口にできるキノコ状に突出した腫瘍のことを子宮頸管ポリープといいます。症状としては不正性器出血があります。このポリープはほとんどが良性の腫瘍ですが、ごくまれに悪性のことがありますので、診断された場合には早めに取り除いておくのが良いでしょう。
手術は当日に内診室で行い、数分のうちに除去することができます。痛みもほとんどありません。無麻酔で行うことがほとんどですが、必要に応じて局所麻酔を行います。
摘出したポリープは病理検査に提出し、悪性がないかどうかを調べます。
切除後は少量の出血が数日続く場合がありますが、ほとんどは自然に止まりますので安心してください。
不正性器出血や性交時の出血などがある場合や、検診でポリープを指摘された場合にはご相談ください。
外陰部および腟の入口にはバルトリン腺という分泌物を産生する組織があります。この開口部が詰まると嚢胞状(袋状)に膨れ上がります。これをバルトリン腺嚢胞といいます。細菌が入って感染を起こすと、痛みが出たり熱をもったりします。
嚢胞が小さく、症状がないものは無治療で経過を見ますが、嚢胞が大きいものや症状がある場合は抗生剤の治療や穿刺・切開などの外科的な治療を行います。
当院ではバルトリン腺嚢胞の穿刺術を行っております。当日に内診室で数分のうちに終わります。無麻酔で行うことができますが、必要に応じて局所麻酔を行います。
症状を繰り返す場合には根治術を行う方法もあり、ご希望の方には適切な病院をご紹介させていただきます。
中絶手術には妊娠12週未満(妊娠11週6日)までに行う初期中絶手術と、妊娠12週以降から22週未満(妊娠21週6日)までに行う中期中絶手術があります。初期中絶手術は、中期中絶手術と比べると比較的母体への負担を抑えて手術することができ、基本的に入院はせず日帰りで受けられます。また、手術後に各市町村へ死亡届を出したり、埋葬を行ったりするなどの手続きも不要です。
当院では、「母体保護法指定医師」による初期中絶手術を行っております。初期中絶とは一般的に妊娠12週未満のことを指しますが、当院では安全性を考慮し、妊娠10週未満までの中絶手術を行っております。妊娠10週以降や、手術リスクが高い場合には、適切な病院をご紹介させていただきます。また当院では取り出した児はしっかりと供養をさせていただきます。患者様のプライバシーは十分に配慮しておりますのでご安心ください。
やむを得ず中絶手術を選択される理由は人それぞれだと思います。当院では中絶を選択された方のご事情や理由などは細かく詮索はせずに、お悩みや不安な気持ちに寄り添った医療を心がけております。
当院では患者様のお気持ちやニーズに合わせて、安全でなるべく体への負担がない、病院の滞在時間が少ない患者様ファーストの手術であることが特徴です。
また術後診察などのアフターフォローは無料で行っております。希望する方には避妊用ピル(OC)を1ヶ月分無料で処方しております。
中絶手術は完全予約制です。事前に検査や説明、同意書が必要になります。受診した当日に手術を受けることはできませんのでご了承ください。
中絶手術は妊娠週数が進むにつれて母体への負担が大きくなります。予約が取れない場合でもまずはお電話でその旨をお伝えください。少しでも妊娠に対するご不安やお悩みがあるときは、まずはお気軽にご相談ください。
当院では、世界保健機関(WHO)の推奨する子宮に優しいMVA(手動式真空吸引法)にて手術を行います。カニューレと呼ばれるプラスチック製のやわらかいチューブを使用するため、これまで一般的であった掻爬術(ソウハ術)という方法に比べて、痛みが少なく、子宮を傷つけたりするリスクや次の妊娠への影響も少ないとされている方法です。従来の方法に比べて手術時間が短いのも特徴です。またMVAは子宮内に挿入するすべての器具は使い捨てなので衛生的です。
手術リスクとしては、出血や感染症、子宮内容物の異残(すべてをきれいに取り除くことができずに一部が残ってしまうこと)、すごくまれですが子宮穿孔(子宮に穴があくこと)などがあります。術後しばらくは少量の性器出血が続くことがありますが、大抵は経過とともに止まります。術後に激しい腹痛や、大量の性器出血、発熱などの症状を認めた場合には、早めに病院を受診してください。
日本のこれまでの中絶手術の麻酔方法は静脈麻酔のみで行うことがほとんどでしたが、近年その考えが見直され、適切な痛みを抑える方法として傍子宮頸部ブロックが推奨されています。傍子宮頸部ブロックとは、子宮の神経を局所麻酔薬でブロックし痛みを抑える方法です。当院での麻酔方法は基本的にこの傍子宮頸部ブロック(+座薬鎮痛剤)で行います。
静脈麻酔の麻酔方法を「無痛」と表現されている施設もあり、眠った状態で手術をするので不安を感じる心配もないし、一見良さそうに思われる方もいるはずです。しかし、実際には眠らされているだけで痛みを感じている場合もあり、薬の種類や量によっては呼吸抑制(呼吸が止まる)やアレルギーなどのリスクが増えます。また術後に吐き気やふらつき、意識がしっかりしないなどの理由により、病院の滞在時間が長くなったり、状況によっては入院が必要となる場合があります。
傍子宮頸部ブロックは、静脈麻酔と比べて、吐き気やふらつき、呼吸抑制などの副作用が少ないため早く帰宅できる(病院の滞在時間が短い)、術後の痛みも少ないというのが特徴です。
希望される方には傍子宮頸部ブロックに加えて適量の静脈麻酔を併用して行うことも可能です。※静脈麻酔の併用を希望される場合、別途静脈麻酔料●円追加となりますのでご了承ください。
1
診察
問診と診察(内診、超音波検査)にて妊娠週数を確認します。
2
説明と同意
診察後、手術についての説明と同意書のお渡しを行います。患者様のお気持ちやニーズに合わせて、処置や麻酔の方法をご相談させていただきます。説明を聞いて、十分に理解・納得したうえで手術を受けるようにしましょう。
3
術前検査
安全に手術を行うため、術前検査として採血と心電図の検査をお願いしています。
持病をお持ちの方や術前検査の結果、当院で安全に手術を行うことが難しいと判断した場合には適切な病院をご紹介させていただくことがありますのでご了承ください。
4
手術予約
相談のうえ手術日を決定します。
5
手術当日
同意書の提出をお願いします。手術当日の禁飲食の指示は手術前にご説明いたします。
6
前処置
手術の2時間前に内診台で前処置(子宮頸管拡張)を行います。
経腟分娩のご経験のある方などは前処置が不要な場合がありますので、初診時の説明の際にお伝えします。前処置等が不要な方は手術開始15分前の来院で大丈夫です。
7
手術
血圧や脈拍をモニタリングしながら安全に配慮して手術を行います。所要時間は10〜15分ほどです。
8
術後
しばらくゆっくりとお過ごしください。その後診察を行い、問題がなければ帰宅となります。
麻酔方法によって帰宅時間が異なります。個人差はありますが、傍子宮頸部ブロックの場合は術後1時間以内、静脈麻酔を使用した場合は術後2時間ほどで帰宅可能です。
およそ1週間後に診察がありますので、予約の確認をお願いします。
9
アフターフォロー
術後1回目の診察は無料で行っております。診察で問題なければ終診となります。
希望する方には避妊相談や避妊用ピル(OC)を1ヶ月分無料で処方しております。
準備中