出生前検査|佳ウィメンズクリニック|一宮市の婦人科・産科・漢方内科・美容皮膚科|今伊勢駅から徒歩5分

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出生前検査

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出生前検査

出生前検査

妊娠中にお腹の赤ちゃんが無事に育っているのか不安に思われる妊婦さんは少なくありません。産まれてくる新生児の3~5%は何らかの異常(先天性疾患)を持って生まれると言われています。先天性疾患の原因としては染色体異常や単一遺伝子疾患、多因子疾患など多種多様です。出生前検査を行うことにより、赤ちゃんの先天性疾患の一部(形態異常や染色体異常など)を調べることができます。よく知られているものは染色体異常を調べる検査で、ダウン症候群(21トリソミー)、18トリソミー、13トリソミーなどを調べることができます。
出生前検査には大きく分けて非侵襲的検査と侵襲的検査の2種類があります。非侵襲的検査にはNIPTや母体血清マーカー検査、超音波検査があり、母体の血液を採取したり超音波で赤ちゃんの状態を調べるため、母体への負担が少なく、安全に実施できます。一方、侵襲的検査には羊水検査や絨毛検査があり、より詳しい情報を得るために羊水や胎盤の組織を採取する検査で、確定診断が可能ですが、出血やまれに流産のリスクを伴います。
ただし、出生前検査はすべての先天性疾患が調べられるわけではありません。検査前に必ず遺伝カウンセリングを受けていただき、ご夫婦(カップル)で十分にご理解いただいたうえで検査を受けるようにしましょう。検査を受けるか迷っている場合は、医師と相談しながらご自身に合った選択をしましょう。詳しくはクリニックにお気軽にお問い合わせください。

出生前検査は完全予約制です。診療時間内にお電話でご予約ください:0586-82-1871

当院は、以下の出生前検査・胎児ドックを行っています。なお当院長は、日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本超音波医学会超音波専門医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、FMF(The Fetal Medicine Foundation)が発行しているNT(Nuchal Translucency)計測の国際資格を有しており、検査は全て院長が担当します。

胎児ドック(超音波スクリーニング検査)

妊娠初期
超音波スクリーニング検査

検査時期:妊娠11週~13週

染色体異常(ダウン症、18トリソミー、13トリソミーなど)のリスク評価と大きな形態異常の有無を調べる検査で、染色体異常や先天性心疾患などがある場合、この時期に首の後ろにむくみ(NT:Nuchal Translucency)がみられることがあります。検査の時期としては妊娠12~13週の受診をお勧めしております。

妊娠中期/後期
超音波スクリーニング検査

検査時期:妊娠19週〜21週(中期)、妊娠28週〜30週(後期)

妊娠初期では確認することが難しいさまざまな形態異常の有無や、発育の状態を観察します。週数が早すぎると評価が困難な場合があります。胎児超音波検査はレントゲン検査と違い、赤ちゃんに被曝などの影響を及ぼすことなく、リアルタイムで形や大きさ、動きを確認することができます。

以下は、超音波検査で診断可能な代表的な疾患です。

  • 顔:口唇口蓋裂 など
  • 頭蓋内:水頭症、脳室拡大、小脳低形成、全前脳胞症、ダンディーウォーカー症候群、キアリ奇形 など
  • 頸部:甲状腺腫大、頸部腫瘍 など
  • 胸部:心室中隔欠損症、ファロー四微症、両大血管右室起始症、完全大血管転移症、単心房単心室、肺静脈環流異常症、無脾症、多脾症、胸水 など
  • 腹部:食道閉鎖症、小腸閉鎖症、卵巣嚢腫などの腹部腫瘍、水腎症 など
  • 背中:二分脊椎症、仙尾部奇形腫、側湾症 など
  • 腹壁、臍部:臍帯ヘルニア、腹壁破裂 など
  • 四肢:短縮や湾曲などの形態的評価 など

ただし、お腹の赤ちゃんの向きや妊婦さんの体型などにより確認できない場合や、疾患の程度によっては評価困難な項目もたくさんあり、最終的な診断は生後となりますのでご了承ください。
検査結果から異常を疑われた場合には、適切な医療機関をご紹介させていただきます。

コンバインドテスト

検査時期:妊娠11週~13週
検査項目:ダウン症候群と18トリソミー

コンバインドテストは胎児がダウン症候群や18トリソミーに罹患している確率を算出する無侵襲的なスクリーニング検査です。母体血清マーカー検査の一つで、母体血清中のヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)と妊娠関連血漿タンパク質(PAPP-A)を測定し、母体年齢と超音波検査によるNT(Nuchal Translucency:胎児後頸部浮腫)測定を組み合わせることで確率を算出します。NT肥厚についてはダウン症候群を含む何らかの胎児異常の可能性が一般頻度より上昇するとされています。
母体血清マーカー検査は、これまでクアトロテストなど妊娠中期(第2三半期)に実施されていましたが、コンバインドテストは妊娠初期(第1三半期)に実施することが出来るため、必要に応じてより早い時期により精度の高い検査を受けることができるのが特徴です。採血のみで行うNIPTとは違い、大きな形態異常を調べることもできます。結果説明まで2週間程度の期間を要します。妊娠12~13週の受診をお勧めしております。

クアトロテスト

検査時期:妊娠15週〜18週頃
検査項目:ダウン症候群と18トリソミー、神経管閉鎖障害

クアトロテストは、妊娠中期に母体の血液を分析し、ダウン症候群や神経管閉鎖障害に罹患しているリスクについて確率を算出する無侵襲的なスクリーニング検査です。妊娠15週以降に実施し、母体血液中のAFP(αフェトプロテイン)、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)、uE3(非結合型エストリオール)、Inhibin-A(インヒビンA)の4つの血液成分を測定します。結果説明まで2週間程度の期間を要します。

NIPT

NIPT(非侵襲性出生前遺伝学的検査:Non-Invasive Prenatal Testing)は、妊娠中の母体から採取した血液を用いて、胎児の染色体異常を非侵襲的に検査する最先端の方法です。この検査は、染色体異常の代表であるダウン症候群(21トリソミー)やエドワーズ症候群(18トリソミー)、パトウ症候群(13トリソミー)、この3つの染色体異常についてのリスクを非常に高い精度で検出できるため、従来の検査方法に比べて母体や胎児への負担が少なく、安全性が高いとされています。妊娠10週頃から検査が可能で、早期にリスクを知ることができます。
当院は現在NIPTを実施する認証施設として申請・準備中です。NIPTを希望される方には、責任を持ってNIPTを実施する認証施設をご紹介させていただきますのでご安心ください。

羊水検査

羊水検査とは赤ちゃんの染色体に異常がないか確認する検査です。お母さんのお腹に針を刺して羊水を採取し、羊水中に浮いている赤ちゃんの皮膚細胞を調べます。直接赤ちゃんの細胞を調べるため、最も信頼できる検査方法ですが、侵襲的検査であり流産リスクが0.1〜0.3%(1,000人に1〜3人)程度あると報告されています。そのため出生前検査や胎児ドックで異常を疑われた方が対象となります。結果説明まで2〜3週間程度の期間を要します。