RSウイルスワクチン
RSウイルスワクチン
2026年4月1日から、RSウイルスワクチン(母子免疫ワクチン)が定期予防接種として全国で始まります。
妊娠中に接種することで、胎盤を通じてお母さんの抗体が赤ちゃんに移行し、出生後のRSウイルス感染による重症化を防ぐ効果が期待されています。
佳ウィメンズクリニック(愛知県一宮市)でも、妊婦健診に合わせて接種のご案内・予約を承っております。
RS(Respiratory Syncytial)ウイルスは、乳幼児の呼吸器感染症の原因として最も多いウイルスのひとつです。
咳やくしゃみの飛沫、ウイルスが付着した手や物からの接触により感染が広がります。
日本では毎年、生後24か月未満の乳幼児12〜18万人が感染し、3〜5万人が入院していると推定されています。
入院例の約7%が人工換気を要したという報告もあり、乳児にとっては命に関わる感染症の一つです。
RSウイルスは例年、夏〜秋にかけて流行し、冬場にかけて感染が拡大します。
特に保育園や高齢者施設などでは集団感染が起こりやすく、地域的な流行が問題となっています。
一宮市や尾張地域でも、近年は例年より早い時期から流行が始まる傾向がみられ、早期の予防がより重要になっています。
このような場合は、肺炎や細気管支炎の可能性があり、すぐに医療機関の受診が必要です。
RSウイルス感染症に対する特効薬はありません。
治療は、熱や咳などの症状をやわらげる「対症療法」が中心です。
重症化すると入院し、酸素投与や点滴などの治療が行われることがあります。
また、入院となった場合は保護者の付き添いや仕事の調整が必要となり、家庭への負担も大きくなります。
海外の研究では、RSウイルス感染で入院した子どもは、その後の喘息発症率が高いと報告されています。
早期に感染を防ぐことは、将来の呼吸器疾患リスクを減らす可能性にもつながります。
生まれたばかりの赤ちゃんは免疫機能が未熟で、感染症にかかりやすい状態です。
しかし、妊娠中にお母さんがワクチンを接種すると、胎盤を通じて抗体が赤ちゃんに移行し、生後しばらくの間は感染から守られます。
これを「母子免疫」といいます。
母子免疫ワクチンはこの仕組みを利用し、お母さんが接種することで赤ちゃんを守る新しいタイプのワクチンです。
RSウイルス母子免疫ワクチンの効果は、生後約6か月まで持続するとされています。
RSウイルスの母子免疫ワクチンとして使用されるのが「アブリスボ®」です。
このワクチンは2023年に日本で承認され、2026年4月から定期接種として導入されます。
30,800円(税込)
※一宮市の定期予防接種対象者は無料
妊婦が接種 → 抗体を産生 → 胎盤を通じて胎児へ移行
→ 生まれた赤ちゃんのRSウイルス感染時の重症化を防ぐ
お母さんの免疫を赤ちゃんに「プレゼント」する形で、生後の感染リスクを下げることができます。
接種後は院内で30分ほど安静にお過ごしください。異常がみられた場合は、すぐにお知らせください。
異常を感じた場合は、速やかに医療機関へご相談ください。
※過去に感染・接種歴がある方も対象
2026年4月1日以降、妊娠28〜36週の期間に実施
※出産予定日が近い方は医師へご相談ください
当院では、妊婦健診時にご案内および予約受付を行っています。
接種をご希望の方は、健診時またはお電話にてご相談ください。
事前予約制のため、妊娠週数に余裕をもってご予約ください。
生まれてくる赤ちゃんをRSウイルスから守るためにできること。
それが、妊娠中のRSウイルスワクチン接種です。
妊婦さんが接種することで、お母さんと赤ちゃんの両方を守り、安心して出産・育児を迎えることができます。
いまのあなたにしかできない、赤ちゃんへの最初の贈りものとして―
佳ウィメンズクリニックでは、妊婦さんと赤ちゃんの安全で健やかな生活をサポートいたします。